今後最も留意すべきZ世代とは
Webディレクターのもっちです。
効果的なマーケティングを行うためには、ターゲットを絞ることが大切です。
ターゲットを絞る際の指標としては、性別や居住地などが挙げられますが、特に重要なのは趣味嗜好や価値観、思考・行動パターンなどに大きな影響を与える世代といっても過言ではありません。
今、マーケティング業界では「Z世代」が注目を集めています。
しかし、Z世代とはどの世代を指しているのか、どのような特徴を持っているのかをご存じでしょうか?
そこで今回はZ世代の概要や特徴、X・Y世代との違い、Z世代に注目すべき理由について紹介していきたいと思います。
Z世代とは
Z世代に明確な定義はありませんが、アメリカでは1997年から2012年の間に生まれた世代を指す言葉として定着しているようです。
一方、日本では、1996年から2015年の間に生まれた世代を指す言葉として用いられています。
この定義に従えば、Z世代の2022年時点の年齢は7~26歳となります。
余談ですが、「ZといえばドラゴンボールZだ!!Z戦士だ!!」とスーパーサイヤ人になった悟空ばりに叫んだそこのあなた!!
おめでとうございます、Y世代の仲間入りでございます(笑)
※かく言う筆者もY世代であり、ドラゴンボール世代です
Z世代の特徴
ひとえにZ世代と言っても、小学生から社会人まで年齢層は幅広く、具体的な人物像が浮かびにくいと思います。
マーケティングのターゲットとしてZ世代を考える際には、経済活動を行うという視点で10代後半から20代前半の人物を想定すると良いと考えます。
現時点でZ世代に見られる大きな特徴としては、以下の3つが挙げられます。
デジタルネイティブ
Z世代はインターネットが当たり前に存在する時代に生まれ育った世代です。
物心がついた頃から親をはじめとする周囲の大人たちが当たり前にインターネットを利用しており、自身も小学校教育などを通して早いうちからインターネットに接しているため、インターネットを利用することに抵抗感や苦手意識を持っている人はほとんどいません。
初めて手にしたデバイスがスマートフォンだったという人も多く、SNSを必需ツールとして生活している人が少なくありません。
また、VRやIoTをはじめとする新しいデジタル技術もすぐに取り入れて使いこなせる点も、他世代とは一線を画す特徴であるといえるでしょう。
極端な言い方をすれば、パソコンですらZ世代にとってはスマホの付属品くらいの感覚でしかありません。
Z世代は各プラットフォームの特徴を理解し、スマホで直接AmazonやYouTube、Twitter、Instagram等で検索して商品や動画を閲覧する時代なのです。
リアリスト
Z世代はバブル崩壊後に生まれ、幼少期には就職氷河期やリーマンショックを目の当たりにしている世代です。
好景気を知らず、少子高齢化に端を発する問題が山積していることを聞かされて育ったことから、華々しい生活や希望に満ちた未来を期待できずにいる人が少なくありません。
そのため、Z世代の多くはラグジュアリーなものに囲まれた夢のような世界観よりも、身の丈に合った生活を楽しむリアルな世界観を好みます。
また、周囲に羨ましがられることよりもありのままの自分を受け容れてもらうことに価値を置くためにハイブランドよりも個性的なものに魅力を感じる点や、実用性や経験を大切にするためにモノ消費よりもコト消費を重んじる点も注目すべき点です。
ダイバーシティ&インクルージョン
Z世代は小学生のうちから人権教育を受けて育った世代であることから、多くの人が自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができる高い人権意識を持っています。
また、ブラック企業やハラスメント、LGBT、ブラック・ライブズ・マターなど、人権にまつわる課題に立ち向かうことが当たり前の社会で生きています。
そのため、多様な個性を認め、尊重し合うダイバーシティ&インクルージョンの重要性を噛みしめている人が少なくありません。
加えて、SNSで積極的に情報発信をすることが人権問題をはじめとするあらゆる社会問題を解決することにつながり、社会を良い方向に導く力になることを強く実感している人が多い点も、Z世代の大きな特徴といえるでしょう。
X・Y世代との違い
X世代との違い
X世代は1965~80年頃までに生まれた世代を指し、デジタルイミグラントと呼ばれています。
デジタルイミグラントとは、幼少期にはインターネットが普及していなかったものの、青年期にインターネットを利用できるようになった世代を指す言葉です。
X世代は若いうちからインターネットに触れていたために上の世代と比べてデジタル技術を需要する柔軟性を持ち合わせているものの、子ども時代から身に付いているテレビから情報を取り入れるスタイルをベースとして保持している人が少なくありません。
他方、Z世代の間ではテレビから受け身で情報を収集するよりも、インターネットを活用して能動的に情報を手に入れることが主流となっています。
Y世代との違い
Y世代はZ世代と同様、デジタルネイティブと呼ばれることがあります。
しかし、Y世代はインターネットが普及していない時代も生きているため、Z世代の方が真のデジタルネイティブといえるでしょう。
早いうちからインターネットに慣れ親しんでいる両世代は、オンラインで買い物をすることに抵抗感を持っていません。
ただ、Y世代はオンラインショップで買い物を完結させることが少なくないのに対し、Z世代はオンラインショップと実店舗の両方を活用することが多いと言われています。
また、Z世代とY世代では、モノ消費よりもコト消費を重視するという共通点があります。
ただし、Z世代はリアルで共感できるサービスに惹かれるのに対し、Y世代は非日常を味わえるサービスに惹かれる傾向があります。
Z世代に注目する理由
アメリカでは、Z世代が総人口の4分の1を占めていることから、多くの企業がZ世代向けのマーケティングに取り組んでいます。
一方、日本の総人口に占めるZ世代の割合は総人口の5分の1以下であり、アメリカと比べると企業にとってのZ世代の重要性は低いと言わざるを得ません。
とはいえ、日本のZ世代を無視することは得策ではありません。
なぜなら、近い将来日本においてもZ世代が消費の主役となるうえ、Z世代の後の世代は皆Z世代と同じデジタルネイティブとなるからです。
今からZ世代の特徴を理解し、Z世代向けのマーケティングを実践することは、企業の持続可能性を高めるうえで欠かせないと言えます。
まとめ
さて、今回の記事いかがでしたでしょうか?
ターゲットを絞り、そのターゲットの世代の特徴を理解することで、より効果的なマーケティングが可能となります。
本記事がその助力となっていたら幸いです。
ではまた次回のブログでお会いしましょう!
Writer
nemo
会社でアニ研(アニメ研究会)を設立したりするヲタク系Webディレクターです。
大切なことは音楽とアニメと漫画から教わりました。