【アートな時間】蜷川実花の個展『うつくしい日々』へ
こんにちは。yumiです。
今日は蜷川実花さんの個展『うつくしい日々』についてご紹介したいと思います。
蜷川実花さんの写真に出会ったのは、私がデザインの専門学校に通ってる二十歳頃のことで、当時はハマって何冊か写真集も持っています。
それから10年ちょっと…最近はニュースなどで見る程度で、じっくり作品を見る機会がなかったのですが、品川の原美術館で個展をやっていると知り早速見に行ってきました。
蜷川実花 個展『うつくしい日々』
初めての原美術館
原美術館に行くのは今回が初めて。調べてみると「品川駅から徒歩15分」…結構歩くんだな、と思いながら品川駅に向かいました。
サイトにはタクシーやバスのルートも記載されていましたが、この日は天気も良く、お散歩がてら歩いて向かってみました。
品川プリンセスホテル方面に出て信号を渡り、道沿いに御殿山へのゆるやかな坂をのぼって、さらに閑静な住宅街エリアに入ると、ひときわ大きな敷地の建物と「原美術館」の看板を発見。
かかった時間はやはり15分弱程でしたが、新しい道にきょろきょろしながら向かったからか、あっと言う間に到着しました。
昔は原邦造という方の個人宅だったようで、白い壁と曲線が印象的なモダンな建物でした。
原美術館で開催される『うつくしい日々』の意味とは
今回の個展「うつくしい日々」は、彼女の父親である演出家・蜷川幸雄さんの死に向き合う日々を撮影した写真約60点で構成されます。
原美術館では、2015年にも彼女の個展「Self-image」を開催しています。
それから1年の間に写された蜷川幸雄と蜷川実花の“うつくしい日々”は、彼女本人も「どうしてこんな写真が撮れたのかわからない」と語るほど、今までの作品とは大きく印象が違います。
人の生死、喜びと悲しみが共存する個人宅であった原美術館こそ、その公開に相応しいという思いから、スケジュール上たった 10日間の展示となったのですが、開催に踏み切ったそうです。
今までとは違う淡い色合いの作品
『うつくしい日々』が撮影されたのは昨年の春。今回の個展は、ちょうど1年後の同じ季節に開催されることになりました。
彼女は「逝く人の目で撮った写真」と表現しています。
私たちが普段目にするいつもの風景、植物、または病室で撮られたと思われるベッドやチューブ。いつも通りで、でもきらきらとした生活の中に、切ない時間が存在している、当時の彼女の気持ちが現れているようでした。
蜷川実花さんの今までの作品は、ビビットで刺激的なカラーの、花や、装飾された人物、風景だったのですが、今回は全体的に淡い色合いの作品が多く、そこに優しい春の風が吹いているような、そんな印象の写真でした。
私が今回、一番心惹かれたのは、この藤の花の写真です。それこそ今までのビビットな花の写真とは全然違うけれど、きらきらと淡い色合いの世界に儚さがあって、すごく優しい気持ちになりました。
これを壁一面の大きなプリントで展示して欲しい!と思いました。
アートショップとカフェ
作品を見終わった後、アートショップも覗いてみました。
今回の個展に合わせて、『うつくしい日々』の写真集や、蜷川実花さんの過去の作品やグッツなどが色々揃っていました。
他にも、美術館ならではのおしゃれな雑貨やポストカードが並んでいて、見る価値ありのアートショプです。
その後、せっかくなので併設のカフェでちょっと一息。
カフェはサンルームとテラスの造りになっているのですが、天気が良かったこの日はサンルームの窓が解放されていて、カフェ全体がテラスのようになっていました。
広い庭園を眺めながら美術館のカフェで過ごす時間は、もうそれだけでおしゃれな気分です。(笑)
今回はありませんでしたが、展示に合わせてオリジナルのイメージケーキが用意される場合もあるようなので、原美術館に行く際は要チェックです!
久しぶりに蜷川実花さんの作品をみましたが、今まであった印象とは全然違っていてビックリ。
それでもやっぱり彼女の写真は、花の写真が好きだな〜と思いました。
今回の個展は撮影OKだったので、気に入った写真を撮りながら見て回るのも楽しかったです。
蜷川実花 「うつくしい日々」
会期:2017年5月10日(水)〜5月19日(金)(会期中無休)
時間:11:00〜17:00(水曜は20:00まで/入館は閉館時刻の30分前まで)
会場:原美術館
住所:東京都品川区北品川4-7-25
当日券:一般1,100円
Writer
yumi
ノベルティ本舗のマーケティングとブログ担当のyumiです。
アドワーズ&アナリティクスとにらめっこの日々。。。
ワインを飲みながらドラマを見るのが至福の時です(*´∇`*)