「サステナブルな社会」を目指す企業について

Webディレクターのトリです。

今回は「サステナブル」について取り組んでいる日本のアパレルを取り扱っている企業をご紹介したいと思います。

サステナブルとは

サステナブル(Sustainable)は、sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉。「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味があります。現在、世界の人たちが共通の目標として取り組み始めているのが「サステナブル(Sustainable)」な社会の実現です。それは、地球の環境を壊さず、資源も使いすぎず、未来の世代も美しい地球で平和に豊かに、ずっと生活をし続けていける社会のことです。

現状の課題

・一日平均大型トラック約130台分の服が処分されている

・家庭から手放される衣服のうち95%はごみとして廃棄されている

・CO2排出量の45%以上が原材料調達であること

これ以外にも多くの課題を抱えています。今、これらの課題に取り組もうという日本企業が増えています。今回は環境問題に特に熱心に取り組んでいる企業をピップアップしてご紹介したいと思います。

株式会社良品計画

家具、衣料品、雑貨、食品などを展開する無印良品。
環境負荷はもとより農家の方々の健康への影響も鑑み、1999年よりオーガニックコットンの使用を開始。2018年からは、無印良品の衣料品のすべての綿はオーガニックコットンを100%使用しています。その後2021年5月から、販売したTシャツ1枚につき、オーガニックコットンの種2つを生産農家の方々に無料で提供する活動を始めたそうです。
また、2010年から繊維製品による環境問題にも取り組んでいます。無印良品で購入した繊維製品を回収し、服の原料などにリサイクルしています。手を加えて着ることができる商品の一部は、染め直し加工の上、ReMUJIとして店舗で再販売しています。
株式会社良品計画では幅広い環境問題に取り組んでおり、サステナビリティ専用ページもありますので興味がある方はこちらをご覧下さいね。

株式会社アダストリア

グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどを展開する株式会社アダストリア。
2025年までにコットンを使用したすべての商品にサステナブルコットンを取り入れていくことを目標にし、対象の商品にはオリジナルのマークを下げ札に記載しています。これらは水、農薬、化学肥料の使用量を削減などにつながっているんだそうです。
また、マイバッグの利用も推進しています。2020年7月のレジ袋有料化に合わせてエコバッグを全店舗で配布。ショッピングバッグの辞退で会員ポイントが付与される仕組みを導入することで、多くの会員の方が参加しているんだそうです。商品を配送する際には、商品そのものだけでなく下げ札や靴箱、包装紙、ショッピングバッグなど多くの資材を使用。バイオマス原料を用いた包装資材と再生紙段ボール(O0u)、生分解性袋と環境配慮素材のタグなどが挙げられます。
サイズアウトなどで着られなくなった子ども服をユーザー同士でシェアしあうことができるオンラインサービス「KIDSROBE(キッズローブ)」も展開。リユースという選択肢を提供することで、まだ着用することのできる子ども服を廃棄せずに済むほか、新しい子ども服を生産する際に消費する資源やエネルギーを抑制することにつながっています。

株式会社デサント

スポーツウェアメーカーのDESCENTE。はReduce、Reuse、Recycle(=3R)に積極的に取り組んでいます。
3Rは環境保全やサステナビリティ推進に不可欠な要素と捉え、Reduce(削減する)の観点として「RE: DESCENTE SEED(リ:デサント シード)」、Recycle(繰り返し使用する)の観点から「RE: DESCENTE BIRTH(リ:デサント バース)」の2つの商品カテゴリーを柱に商品を販売しています。「RE: DESCENTE」の商品は、日本の『デサント』ブランド直営店に加え、韓国および中国でも順次発売される予定だそうです。
また2020年6月から、Descente Blanc(デサントブラン)の全店舗では回収箱が設置され、デサントが取り扱うすべてのブランド商品の回収が行われているそうです。回収された製品は、デサント社製のアパレル製品へと生まれ変わります。

株式会社シップス

インポート商品などを多く取り扱うセレクトショップSHIPS。
廃棄されるはずだった食材に含まれる成分から天然染料を抽出して染色した「FOOD TEXTILE」の素材を使用して商品を生み出します。糸はオーガニックコットン普及プロジェクト「ORGABITS」のオーガニックコットンを100%使用しています。
また、オーガニックコットンの製造工程にも力を入れており、収穫の際にガソリンを使用する機械は使わず、全て手摘みで収穫しています。

株式会社チュチュアンナ

ランジェリーや靴下をメインで取り扱うtutu anna。
2016年10月よりブラジャーのリサイクルを開始。ブラジャーは内部にワイヤーが含まれていることから、処分する際は分別に手間を要すことが消費者の懸念でした。回収は、同社の下着を取り扱う全店で行われており、自社製品のみならず他社製のブラジャーも回収しているんだそうです。
また不要の靴下やタイツなどのレッグウェア、パジャマなどのルームウェアの回収を行い、衣服類の原料であるポリエステル樹脂への原料化、バイオエタノールへの燃料化を行っています。原料化されたポリエステル樹脂は衣服作成に再利用され、燃料化されたバイオエタノールは車の燃料や衣料に使用される資源として生まれ変わります。
ブラジャー、衣類のリサイクル活動は、2004年より始まった年度利益の1%を社会貢献活動に役立てる活動「チュチュアンナ1%クラブ」の一環として行われているんだそうです。同活動はその他にも全国の養護施設への自社製品の寄贈、クリスマスプレゼントや東南アジア、アフリカの貧困国への寄付、熊本地震被災者への義援金などを行っており、これら活動を通じて、持続可能な世界の実現に貢献しています。

株式会社スノーピーク

アウトドア用品をメインで取り扱うSnow Peak。
壊れたら買い換えるのではなく、修理を繰り返して何年も使ってもらえるように、スノーピークのアウトドア関連の全商品は「永久保証」をつけており、保証書が無くても、道具の修理が可能です。そうすることで、大量生産・大量消費ではないビジネスモデルを形成しています。
2019年5月には国内の直営店にてリサイクル衣料品の回収を開始。
さらに2019年10月、「Snow Peak Recycle Project」と題して新たなプロジェクトをスタート。スノーピークにて回収した服やテントを、日本環境設計の再生ポリエステル製造技術によってポリエステルを取り出して精製、糸をつくり、その糸を使用したニット製品の自社製造を開始しました。製品が編み上がる過程を公開し、リサイクルの循環を体感いただくことで、より多くの方が活動を身近に感じ、参画することを目指しています。
また、低炭素社会の実現に貢献していくことが重要な社会的責任の一つであると認識し、再生可能エネルギー利用に順次転換しています。より環境負荷の少ない、サステナビリティを追求したアウトドア体験を提供すべく、全国10カ所の主要拠点や直営キャンプフィールドで使用する電力を再生可能エネルギーに順次転換しているんだそうです。


ということで6つの企業様を挙げさせていただきましたがいかがでしたか?
サステナビリティが注目されるよりもずっと前から、私たちが知らないところで様々な取り組みが行われていました。どの企業も、それぞれの特徴を生かした環境への取り組みが目立ちましたね。
では私たちが今すぐ取り組めることは何があるでしょうか。

現在、アパレルの観点で環境問題に関心を持ち、取り組んでいるのは国民全体のうち約4%です。

サステナブルファッションに関心がある人の割合に対して、実行に移せていない消費者が非常に多いことが分かります。
難しく考えがちですが、私たちにも今日からできることもあります。

・要らなくなった服は処分せず回収を行っている団体に回収してもらう
・子ども服などは処分せずできる限りリサイクル
・本当に必要な分だけ購入する

小さいことのように思えますが、一人一人が環境問題に関心を持ち、理解し、行動に移すことで大きな力になります。
私も今回改めて環境問題について考えることができました。
皆様も是非、今日できることから取り組んでみてくださいね!

Writer

nemo

会社でアニ研(アニメ研究会)を設立したりするヲタク系Webディレクターです。
大切なことは音楽とアニメと漫画から教わりました。

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