UXデザインに役立つ心理学の法則
デザインと心理学は、とても密接な関係にあります。
今回はいつくか心理学の法則をデザインに活用する方法をまとめてみました。
ヤコブの法則
ヤコブ・ニールセンが提唱する法則です。
デザイナーはついつい真新しいUIをデザインしてしまいがちですが、今までにないような真新しいデザインは、ユーザーを混乱させるだけになってしまいます。
ECサイトやソーシャルメディアのUIが似たものになっていることにも、この法則を活用していると言えます。
ユーザーは今までと同じものを求めていて、新しい体験は望んではいないのですね。
ヒックの法則
ヒックの法則は複数の選択肢がある中から一つを選ぶのにどれだけ時間がかかるのかについての法則になります。
選択肢が多すぎると決断が難しくなってしまうことを示しています。
UXにおいては多くの選択肢を与えることはユーザーを惹きつけるのではなく、混乱させ苛立たせてしまうことにもなりかねません。
これは選択肢の数を制限するということではなく、選択肢を分岐式にする等でユーザーにとってシンプルに見えるように工夫が必要ということですね。
ミラーの法則
George A. Miller氏によって提唱された、人の記憶できる容量についての法則です。
人は一般的に一度に7つのことしか頭に置いておけないということです。
多くのことを覚えていられますが、思い出すのに時間がかかります。
この原則をUXデザインに使用すると、メニューや選択する項目等はシンプルにまとめたほうがいいということになるでしょう。
7つを超えてしまう場合、ユーザーはその分時間をかけて選択しなければなりません。
また、選ぶものが決まっていたとしても、選択肢が多ければその分時間がかかってしまうため、必要な項目のみを選定してユーザーを混乱させないようにする必要があります。
ゲシュタルト原則
ゲシュタルトの法則とは、人間は近いものや似ているものをグループ化したり、閉じた図形を見出そうとする性向があるという法則のことです。
上の画像をみたとき、壺のイメージを認識しながらも、人の脳は自然に2つのスペースを2つの顔に見えるようにします。これがゲシュタルトのわかりやすい例になります。
グルーピングはデザインでも基本でもあります、グルーピングをすることでユーザーは内容をより簡単に理解することができます。
上の図はよく言うゲシュタルト崩壊の図になります。
文字を見続けると並んでいるはずの文字がぐにゃぐにゃとずれていくように感じてしまうと思います。
こういったことを防ぐためにも覚えておく必要はありますね。
フォンレストルフ効果
フォンレストルフ効果もグルーピングするという考えの法則です。私たちは見た目の近いものをいつもグルーピングしますが、1つだけ特徴的なものがあると印象に残りやすいというものになります。
UXデザインにおいては、ユーザーに特定の商品等を覚えてもらう際にフォンレストルフ効果は有効になります。
まとめ
今回は5つの心理学の法則をご紹介しましたが、
他にもたくさんの法則があります、いろいろとデザインに役立つ法則を探すのもUXの理解につながると思います!
Writer
suzuki
マンガがすこぶる好きなWebデザイナーです。
基本的に休みの日は泥酔↔寝るを繰り返す偏食のスーパー不健康人間です。