
リニューアルか改修か?失敗しない判断基準と進め方|チェックリスト付き
「サイトが古いのでリニューアルしたい」
「でも、全部作り直す必要があるのかわからない」
「改修で済むなら費用も抑えたい」
Web施策でよくある失敗は、最初の判断を誤ることです。
本来“改修で十分”なのにフルリニューアルをして、時間も費用もかけたのに成果が出ない。
逆に、“根本的に作り直すべき”なのに小手先の改修を続けて、結局遠回りになる。
この記事では、リニューアル(作り直し)と改修(部分改善)をどう判断するかを、成果につながる観点で整理します。
発注前に使えるチェックリストと、失敗しない進め方までまとめました。
ECの方は、前回記事「ECの売上が伸びない原因10選」や「CVRが上がる商品ページの作り方」も併せて読むと、ボトルネック切り分けが早くなります。
Shopify運用で外注検討中なら「外注するべきタイミングとは?」も参考になります。
そもそも違いは何?(ざっくり定義)
- 改修(改善):既存の枠組みを活かして部分的に直す(ページ追加、導線改善、フォーム改善、速度改善など)
- リニューアル:設計思想から作り直す(情報設計・構造・デザイン・CMS・運用体制まで刷新)
結論から言うと、判断軸は「見た目」ではなく、目的と構造の限界です。
まず確認:目的は何か(売上/問い合わせ/採用)
最初に、サイトのゴールを1つに絞ります。
※複数あってもOKですが、優先順位は必須です。
- 問い合わせを増やしたい(BtoBが多い)
- 売上を増やしたい(EC)
- 採用応募を増やしたい
- 指名検索を増やしたい(信頼形成)
目的が曖昧だと、改修でもリニューアルでも成果が出ません。
“何を増やすサイトか”が決まったら、次が判断です。
判断基準:改修でいいケース/リニューアルすべきケース
改修で成果が出やすいケース(=まず改修がおすすめ)
以下に当てはまる場合、改修の費用対効果が高いです。
1) コンテンツと導線の問題が中心
- サービス内容が伝わっていない
- 導入事例が弱い
- CTA(問い合わせ導線)が弱い
- フォームが長い・離脱する
→ これは“サイト構造”より、ページの中身と導線で改善できます。
2) 既存CMSや運用に大きな不満がない
- 更新はできている
- 担当者が触れる
- ページ追加も可能
→ 運用基盤に限界がないなら、作り直す必要は薄いです。
3) 集客はあるのにCVが弱い
- アクセスはある
- でも問い合わせや購入につながらない
→ まずはCVR改善(導線・ページ改善)が先です。
(ECなら商品ページ改善、BtoBならサービスページと事例改善が効きます)
リニューアルを検討すべきケース(=構造の限界が来ている)
以下は“改修を重ねても伸びづらい”サインです。
1) 情報設計が破綻している(何を見ればいいかわからない)
- メニューが増えすぎて迷う
- どのページが重要かわからない
- 似た内容が複数に散っている
→ こうなると、部分改修では整理しきれません。設計から再構築が必要です。
2) スマホ体験が根本的に悪い(テンプレ改修で直らない)
- スマホで読みにくい
- 表示が遅い
- 重要情報が埋もれている
→ UIの部分修正では限界。デザインと構造の刷新が必要です。
3) CMS/システムが古く、保守が危険
- WordPressが更新できない
- プラグインが破綻している
- セキュリティ不安が大きい
- 担当者が触れない(属人化)
→ これは“運用のリスク”が積み上がっている状態。
刷新(リニューアル)で安定運用を取りに行く方が安いケースがあります。
4) 事業が変わった(商品・サービス・顧客が変化)
- 会社の強みが変わった
- ターゲットが変わった
- サービス体系が変わった
→ 伝えるべきメッセージが変わっているなら、サイトも合わせて作り直すべきです。
5) 計測・運用が設計されておらず、改善が回らない
- GA4などの計測が整っていない
- 何を見て改善するか決まっていない
- 更新フローがなく止まる
→ “作って終わり”を繰り返すので、運用設計込みのリニューアルが有効です。
迷ったときのチェックリスト(YESが多い方が答え)
改修向きチェック(YESが多いほど改修でOK)
- 目的(問い合わせ/採用/売上)が明確
- サイト構造は大きくは崩れていない
- 更新はできている
- アクセスはある(または集客施策を回せる)
- 直したい点が具体的(フォーム、導線、ページ内容)
リニューアル向きチェック(YESが多いほど刷新推奨)
- メニューやページが増えすぎて迷う
- スマホで読みづらい/遅い
- CMSが古く保守が危険
- 事業内容やターゲットが変わった
- 改修を重ねたが成果が頭打ち
- 運用が属人化して止まる
失敗しない進め方(改修でもリニューアルでも共通)
ここを外すと、何を選んでも失敗しやすくなります。
Step1:現状分析(数字+ユーザー視点)
最低限、次を確認します。
- 流入チャネル別のCV(GA4)
- 上位ページの閲覧数/離脱
- 問い合わせ経路(どのページから来たか)
- フォーム到達率(可能なら)
※ECの場合は「アクセス×CVR×客単価」の分解が必須。1/6の記事のチェックがそのまま使えます。
Step2:改善の優先順位(インパクト×工数)
- インパクト大×工数小 → まず改修で着手
- インパクト大×工数大 → リニューアル検討(または段階的に)
「全部作り直す」前に、改修で伸びる余地があるなら先に取るのが堅実です。
Step3:要件定義(何を作るかより“何を増やすか”)
制作会社に渡すべきなのは「ページ一覧」よりも、これです。
- 目的(何を増やすか)
- ターゲット(誰に刺さるか)
- 強み(何が選ばれる理由か)
- KPI(何を見て改善するか)
- 運用(誰が更新するか)
Step4:公開後の運用をセットで決める
成果が出るサイトは、公開後に“改善が決まっている”サイトです。
- 月1の改善会
- 月◯本のコンテンツ更新
- CV導線のABテスト
- 事例追加の運用
ここまで決めて、初めてリニューアルが投資になります。
よくある失敗パターン(ここだけは避けたい)
- 目的が曖昧で、デザインだけ良くなって終わる
- 作った後に更新できず止まる
- SEO移行(URL設計)を軽視して順位が落ちる
- 事例や強みの材料が揃わず、薄いサイトになる
- 途中で要望が増え続け、納期も費用も膨らむ
※特にSEO移行は要注意です。リニューアル時は「現状資産を落とさない」設計が必須になります。
改修かリニューアルか、最初の判断を一緒に整理します
株式会社トライムでは、
「改修でいけるのか?」「リニューアルすべきか?」を判断するための
現状診断(ボトルネック整理+優先順位)をご提供しています。
- 現状の課題整理(導線/コンテンツ/計測/運用)
- 改修で伸びる余地の見極め
- 必要ならリニューアルの範囲とロードマップ案
- EC/DX/Web制作/アプリ/マーケ・採用支援まで一気通貫で対応可能
「まず判断材料がほしい」段階でも問題ありません。
お問い合わせフォームから「改修orリニューアル相談」とお知らせください。
まとめ
改修かリニューアルかの答えは、見た目ではなく構造の限界と運用の現実で決まります。
まずは目的を定め、数字とユーザー視点で現状を見て、インパクト×工数で優先順位を付ける。
その結果、改修で伸びるなら改修、限界ならリニューアル。これが失敗しない選び方です。
Writer
nemo
会社でアニ研(アニメ研究会)を設立したりするヲタク系Webディレクターです。
大切なことは音楽とアニメと漫画から教わりました。







































