
社内FAQ(ナレッジベース)の作り方|同じ質問を減らす“運用設計”7ステップ
「同じ質問が毎週出る」
「Slackで答えたのに、また聞かれる」
「引き継ぎのたびに説明がリセットされる」
「“あれどこ?”が止まらない」
この状態は、担当者の頑張り不足ではなく、情報が“残る仕組み”になっていないのが原因です。
そして、社内の質問が減らない会社ほど、仕事が遅くなります。探す・聞く・待つが増えるからです。
この記事では、Google WorkspaceとSlack運用を前提に、
同じ質問を減らす社内FAQ(ナレッジベース)の作り方を、最短で回る形に落として解説します。
まだ「情報の置き場所」が整っていない場合は、先に
「Google Workspace活用術|情報散らかりを整える10の型」もおすすめです。
Slackが流れて困っているなら「Slack運用ルール|情報が流れない8つの型」もセットでどうぞ。
結論:社内FAQは“作る”より「更新される仕組み」が9割
社内FAQが失敗するパターンはだいたい同じです。
- 最初だけ頑張って作る
- 1ヶ月後には古い
- 誰も見ない
- 結局またSlackで聞かれる
逆に、うまく回るFAQはこれができています。
- 質問が発生する場所(Slack)とFAQがつながっている
- 追記する人とタイミングが決まっている
- “正本”が1つで、探さなくていい
ここから、7ステップで作ります。
社内FAQを回す「7ステップ」
Step1:FAQの置き場所を“1つ”に決める(正本ルール)
まずは迷子をゼロにします。おすすめは以下のどちらかです。
- Googleドキュメント1本(最短で始められる)
- Googleサイト/Notion等(育ってきたら)
最初はドキュメント1本で十分です。
大事なのは「正本はこれ」と固定すること。
ルール例(コピペ可)
- 社内FAQの正本:Googleドキュメント(リンク固定)
- Slackでは答えを流さず、FAQに追記してリンクを返す
Step2:カテゴリを“増やしすぎない”(最初は5〜8個)
カテゴリを細かくすると、更新が止まります。
最初は次くらいがちょうど良いです。
- アカウント・権限(Google/Slack/各種SaaS)
- 業務フロー(申請・依頼・承認)
- テンプレ・資料(場所/使い方)
- ルール(命名・格納・共有)
- トラブル対応(よくある不具合)
Step3:FAQの型を統一する(読むコストを下げる)
回答の書き方がバラバラだと読まれません。
このテンプレに統一すると、追記も楽になります。
FAQテンプレ(コピペ可)
- Q:〜はどこですか?(何をしたい?)
- A:結論(1行)
- 手順:① ② ③(3ステップまで)
- 関連リンク:正本 / フォーム / 台帳
- 最終更新:YYYY-MM-DD(任意)
ポイントは、結論→手順→リンクの順です。
Step4:「よくある質問」だけを先に集める(20個でOK)
最初から網羅しないでください。止まります。
まずは“発生頻度が高いもの”だけでOKです。
集め方はシンプルで、以下のどちらか。
- Slackの
qa-チャンネルに出た質問を拾う - 直近1〜2週間の「聞かれたこと」を担当者がメモする
まずは20個作ると、体感で効果が出ます。
Step5:SlackからFAQへ“誘導する導線”を作る
FAQが読まれない最大理由は、「見に行く習慣」がないこと。
Slack運用と繋げるのが最短です。
おすすめはこれ。
qa-社内質問みたいなチャンネルを1つ作る- そこでの回答は FAQに追記→リンク返し を基本にする
- チャンネルのピン留めに「FAQ正本リンク」を置く
運用ルール例(コピペ可)
qa-の質問は、回答が固まったらFAQに追記- 以後はFAQリンクを案内(同じ質問を減らす)
Step6:更新担当と“更新タイミング”を決める
ここが決まらないと、100%止まります。
おすすめは、担当を2人にすることです。
- オーナー(責任者):カテゴリ全体の整理・棚卸し(月1)
- エディター(追記役):質問が出たら追記(随時)
更新タイミングは、次のどちらかが現実的です。
- 随時追記(質問が出たときに1分で追記)
- 週1まとめ追記(金曜15分など、固定)
Step7:月1で“古い情報”を消す(増やすより重要)
FAQが読まれなくなる最大原因は、古い情報が残ることです。
なので、増やすより「消す」が重要です。
月1でチェックするのはこの3点だけ。
- リンク切れがないか
- 手順が現状とズレていないか
- “今は使ってない”ルールが残ってないか
すぐ使える:社内FAQの“最小構成テンプレ”
これをGoogleドキュメントに貼り付ければ、今日から始められます。
社内FAQ(目次)
1. アカウント・権限
- Q:新メンバーのアカウント発行はどうする?
- Q:共有ドライブの権限申請は?
- Q:Slack招待・チャンネル参加のルールは?
2. 依頼・申請フロー
- Q:制作依頼はどこから出す?
- Q:緊急対応のときはどう連絡する?
- Q:承認が必要なものは何?
3. テンプレ・資料
- Q:議事録テンプレの場所は?
- Q:見積書テンプレの場所は?
- Q:月次レポの雛形は?
4. ルール(命名・格納・共有)
- Q:ファイル名のルールは?
- Q:正本(最新)はどこに置く?
- Q:共有は添付?リンク?(→リンク)
5. トラブル対応
- Q:フォームが送れない時の確認は?
- Q:ドライブで見つからない時は?
- Q:権限がなくて開けない時は?
よくある失敗と対策
失敗1:FAQが長文で読まれない
→ 1回答は「結論1行+手順3つ」までに制限。
失敗2:誰も更新しない
→ 更新担当+更新タイミングを決める(週1でもOK)。
失敗3:Slackで答えて終わる
→ 回答が固まったらFAQに追記→リンク返しを徹底。
Slack×Workspace×FAQを“運用で回る形”に整えます
株式会社トライムでは、社内ナレッジ整備を
棚卸し→構造設計→テンプレ化→定着まで伴走支援しています。
- FAQの設計(カテゴリ、テンプレ、運用ルール)
- Slackの
qa-運用設計(誘導導線、ピン留め、運用ルール) - Workspaceの正本ルール・権限設計・台帳整備
- 定着支援(教育、月次棚卸し、改善会)
お問い合わせフォームから「社内FAQ整備」とお知らせください。
「同じ質問が多い」段階でもOKです。
まとめ
社内FAQは、作ることより「更新される仕組み」が重要です。
正本を1つに固定し、Slackの質問からFAQへ誘導し、更新担当とタイミングを決める。
まずは20個の“よくある質問”から始めるだけで、探す時間と質問の往復が減り、業務が回り始めます。
Writer
nemo
会社でアニ研(アニメ研究会)を設立したりするヲタク系Webディレクターです。
大切なことは音楽とアニメと漫画から教わりました。






































