Googleフォーム×スプレッドシートで「申請台帳」を作る方法|承認が止まらない運用テンプレ

「申請が口頭・DM・メールに散らばって追えない」
「誰の承認待ちか分からない」
「催促が必要で、運用が疲れる」

申請フローが詰まる原因は“承認者が遅い”よりも、申請が追える形になっていないことがほとんどです。
そこで効果が大きいのが、Google Workspaceだけで作れる 申請台帳(リクエスト台帳)

この記事では、Googleフォームとスプレッドシートで、
「入力が揃う → 状態が見える → 次アクションが分かる」申請台帳を最短で作る方法を、テンプレ付きで解説します。

入口が散らかっている場合は「社内ポータル(Googleサイト)の作り方」もセットでおすすめです。
申請がSlackに埋もれる場合は「Slack運用ルール(8つの型)」と相性抜群。
よくある申請質問を減らすなら「社内FAQの作り方」もどうぞ。

結論:申請台帳は“高機能”より「3つの状態」が見えることが大事

申請台帳で必要なのは、これだけです。

  1. 何をしたいか(申請内容)
  2. 誰待ちか(承認者・担当者)
  3. 今どの状態か(ステータス)

この3点が見えるだけで、催促の手間と抜け漏れが減ります。

申請台帳の全体設計(最短で回る型)

使うもの(追加ツール不要)

  • Googleフォーム:申請の入口(入力を揃える)
  • スプレッドシート:申請台帳(状態を見える化)
  • ドライブ:見積・資料など正本リンク
  • Slack:通知(任意。手動でもOK)
  • 社内ポータル:入口リンクの固定(任意)

Step1:Googleフォームを作る(項目は“最小”から)

まず、フォームは欲張ると入力されません。最初はこれだけでOKです。

必須項目(最小セット)

  • 申請タイトル(何をしたいか)
  • 目的(なぜ必要か)
  • 期限(いつまでに)
  • 希望対応(例:購入/設定/作業依頼 など)
  • 影響範囲(関係部署・利用者)
  • 参考リンク(正本URL)
  • 申請者(自動でメール取得でもOK)

任意(あると強い)

  • 金額(ある場合)
  • 希望承認者(候補がある場合)
  • 緊急度(高/中/低)

ポイントは、「参考リンク(正本URL)」を必ず入れること。
添付が増えるほど迷子になります。

Step2:スプレッドシートの列を整える(これが台帳の骨格)

フォーム送信先のシートに、運用で必要な列を足します。

台帳の列テンプレ(コピペ可)

  • 受付日時(フォーム自動)
  • 申請タイトル
  • 目的
  • 期限
  • 影響範囲
  • 正本リンク
  • 申請者
  • 承認者(手入力/選択)
  • 担当者(手入力/選択)
  • ステータス(選択)
  • 次アクション(メモ)
  • 完了日
  • 備考

Step3:ステータスは5つに固定(増やさない)

運用が止まる最大要因は、ステータスを増やしすぎることです。
最小で回すならこの5つ。

  • 受付
  • 承認待ち
  • 差し戻し
  • 承認済み
  • 完了

(慣れてきたら「作業中」を足す程度で十分)

Step4:プルダウン(データの入力規則)を入れる

シートの「承認者」「担当者」「ステータス」は、入力ブレをなくすためにプルダウンにします。

  • 承認者:候補者のリストから選択
  • 担当者:候補者のリストから選択
  • ステータス:5つから選択

これだけで、検索・集計・フィルタが爆速になります。

Step5:見える化(フィルタ・条件付き書式)で“止まり”を炙り出す

ここからが効果が出る部分です。

①フィルタビューを作る(おすすめ3つ)

  • 承認待ち(全件)
  • 自分が承認者(各承認者が見る用)
  • 期限が近い(今週)

②条件付き書式(遅れが一目で分かる)

  • 期限が今日以前 & ステータスが完了以外 → 強調
  • 差し戻し → 強調
  • 承認待ちが◯日以上 → 強調(運用で決める)

※ここは社内運用に合わせて“目立てばOK”です。

Step6:Slack通知(任意)で“見てない”を減らす

最小運用なら、まずは手動でもOKです。
ただ、通知があると承認が止まりにくくなります。

通知の最小ルール(手動でも回る)

  • 受付 → 承認者に通知
  • 差し戻し → 申請者に通知
  • 承認済み → 担当者に通知
  • 完了 → 申請者に通知

Slackのチャンネルは「申請専用」を1つ作るのがおすすめです。
(例:req-申請

Step7:入口は社内ポータルに固定する(迷わせない)

最後に、「どこから申請する?」問題を潰します。

  • 社内ポータルの最上段に 申請フォームリンク
  • Slackの ann-qa-ピン留め
  • 「口頭・DMは禁止」まで言うと運用が締まります(無理なら推奨から)

すぐ使える:申請運用ルール(短文・社内掲示用)

長文ルールは読まれないので、これくらいがベストです。

申請ルール(コピペ可)

  • 申請はフォームから(口頭・DMは原則NG)
  • 正本リンクを添付(ファイル添付よりリンク)
  • 期限は必須
  • ステータスは台帳で管理
  • 承認後は担当者が「完了」まで更新

よくある失敗と対策

失敗1:入力が面倒でフォームが使われない

→ 項目を減らす(最小セットに戻す)。必要なら後で増やす。

失敗2:台帳が更新されず、結局見なくなる

→ ステータス更新の担当を決める(承認者 or 担当者)。

失敗3:例外(緊急)が混ざって破綻する

→ 緊急は「別レーン」または「緊急度=高」のみ即通知ルールにする。

申請台帳を“回る形”に設計し、定着まで伴走できます

株式会社トライムでは、Google Workspace+Slackで
申請フローを「入力が揃う/止まりが見える/改善できる」形に整備する支援を行っています。

  • 申請フォーム・台帳・ステータス設計
  • 承認ルール(高速レーン/例外)設計
  • Slack通知設計(手動→自動化の段階導入)
  • 社内ポータル・FAQ整備
  • 定着支援(教育・月1棚卸し)

お問い合わせフォームから「申請台帳の整備」とお知らせください。
「まずはテンプレだけ欲しい」でもOKです。

まとめ

申請が止まる会社は、承認者ではなく“見える化”が足りません。
Googleフォームで入力を揃え、スプレッドシートでステータスを固定し、(必要なら)Slack通知で忘れを防ぐ。
この型だけで、申請フローは驚くほど回り始めます。

Writer

nemo

会社でアニ研(アニメ研究会)を設立したりするヲタク系Webディレクターです。
大切なことは音楽とアニメと漫画から教わりました。

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